戦争のコスト 最大と最小はどれくらいか

紙幣でできた戦車の模型

戦争を行うと様々な理由で、桁外れの金額が動くのはご存知だと思います。
武器代や賠償金などが挙げられますが、どういった理由でどれくらいの金額が動くのでしょうか。

日本で最大の戦費がかかった戦争

日本における最も戦費のかかった戦争は、太平洋戦争です。
日本の全力を出した戦争ともいえ、かかった戦費も以前までの戦争よりも、かなり増加しています。
日露戦争は戦費が約18億円で、当時のGDPが30億円なので約0.6倍で済んでいます。
しかし、その後に起こった太平洋戦争では戦費が約1,900億円、日中戦争開戦時のGDPは228億円なので約8.5倍で、さらにいえば当時の国家予算が27億円ほどなので、国家予算の約70倍もの金額がつぎ込まれた戦争でした。
これだけでも戦争では信じられないほどの大金が動いていることがわかります。

史上最大額の戦費

近年では兵器のハイテク化などを背景にあまり大きな額は動かないとされています。
しかし、アメリカとイラクが衝突した湾岸戦争においては、戦費は2003年から2011年の間に8000億ドル(76兆円)と発表されていましたが、最新の試算では2兆2000億ドル(200兆円)、兵士への恩給や補償などが合わさると580兆円にまで昇るとされました。
この試算が今後上昇するか下降するかは不明ですが、太平洋戦争にかかった4000兆円の大きさが分かると思います。
また、アメリカは現在ではイスラム国との戦争が長期化しており、多額の戦費がかかっています。

史上最小額の戦費

具体的な費用は分かりませんが、戦費が戦争の継続期間に比例して増加していくことを考えると、「史上最小額の戦費で終わった戦争」は、「史上最短で終戦を迎えた戦争」といえるのではないでしょうか。
その戦争はギネス記録にも載っている「イギリス・ザンジバル戦争」が該当します。
1896年、戦争が開幕してからわずか40分ほどで、ザンジバル側の降伏が宣言され、終戦を迎えました。
戦費については発表されていませんが、戦闘時間から考えて間違いなく最小額であるといえます。

戦争が経済に与える影響

太平洋戦争のような天文学的ともいえる戦費が発生した際に経済はどのように変化するのでしょうか。
4000兆円もの金額は日銀の国債引受けによって賄われました。現在の量的緩和を際限なく行ったようなかたちです。
結果として貨幣から価値が消失し、物価の高騰が起こり、国内はハイパーインフレの状態になったといわれています。
このように自国の賄える許容量の戦費を投入すると、戦争の勝敗とは別に大きな痛手を受けます。
逆に自国が関係していない戦争に関しては、朝鮮戦争時にあった特需景気のような経済成長が期待できます。
しかし、戦争は経済成長が望めるという意見がありますが、一時的なものに過ぎず、かならず反動を受けています。
自国が関与していない戦争か、平和な状態の方が経済的には望ましいと言えます。

参考記事

戦争と経済の真実 – The Capital Tribune Japan

Follow me!

  • Facebook
  • twitter
  • Hatena