シリア騒乱 どれほどの資金が動いているのか

シリアでは今、何が?

連日、空爆の被害や戦地の映像がTVやネットで報道されている「シリア騒乱」ですがなぜここまで長期化し、泥沼化の展開になってしまっているのでしょうか。
事の発端は、2011年1月26日、シリアで反政府運動及びシリア政府軍と反体制派による武力衝突が起こったことに遡ります。
シリアの大統領は2代に渡って独裁政権なうえに、宗教の面から見ても大統領が支持している「アラウィー派」が優遇され、そうでない「スンニ派」などの優遇されていないグループからの反発がありました。
反政権派のグループが政権を打倒するために武装蜂起し、シリア政府軍との衝突が起こり、「アラブの春」以来、不安定だった情勢も相まって大きな内戦になりました。
これだけならばそこまでの長期化はしなかったのかもしれませんが、周辺国からアル=ヌスラ戦線、ペシュメルガ、クルド人勢力などの多くの問題や争いが加わったこと、アメリカなどの大国からの支援があったことにより、当初から考えられないほどの大規模な騒乱に変貌しました。
そして、過激派組織ISILが台頭したことにより、事態はより混乱を極め、シリアの内戦だけでなくISILとの戦争の側面もでてきています。

連日報じられる空爆などは実際どれくらいなのか

アメリカやロシアがシリアに向けて連日空爆を行い、ISILの軍事施設などを破壊したことが報道されています。
しかし、実際のところどれくらいの規模で行われているのでしょうか。
2015年3月のニュースでは、19日の時点で、過激派組織「イスラム国」に対して行った空爆は2320回、費用は18億3000万ドル(約2200億円)にものぼっていました。
これが3月時点の戦費の一部で、未だ騒乱が続いていること、ほかにも武器や弾薬、様々な経費がかかっていることから鑑みると、アメリカだけでもとてつもない金額が動いていることが分かります。

しわ寄せは様々な国へ

ここまでシリアの情勢が悪化した影響で、新たに「シリア難民」の問題が発生しています。
判明しているだけでもシリアからは500万人が出国し、トルコにはすでに200万人が入国しています。
それ以外にも、脱出ができずに国内に留まらざるをえない人々は760万人にもおよび、シリア国民の半数以上が難民となり、前述のトルコ、レバノン、ヨルダンなどの周辺国や欧州を目指しています。
すでに欧州の国々では受け入れが始まり、難民認定をして保護を開始したほか、スウェーデンなどは事態の収束が当分先とみて永住権を与えています。
日本は難民受け入れを積極的には行っていませんが、難民問題に対して8億1000万ドルの資金援助を行うことを約束しました。
以前、収束の気配は見えず、支援のための武器や討伐のための空爆が行われ、信じられない規模で資金や人命が動いている「シリア騒乱」はいつまで続くのでしょうか。

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